額田まちの風土記 第23巻
ミートショップ久米
笑顔のミュージアム |
額田を訪れたら、ぜひ 食べてみてもらいたいものがある。 それは、 ミートショップくめで、 ひとつひとつていねいにつくられた サクサクの 「メンチカツ」と「コロッケ」だ。 |
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額田駅から、どこにでもある田舎道を 歩くこと徒歩15分 額田のまち中にミートショップくめは ひっそりとたたずんでいる。 |
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昭和26年にお店をかまえ、 2代目の店主の久米陽さんから 3代目の方へと 伝統は受け継がれている。 |
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店内に足をふみいれると、 おいしそうなにおいで 食欲がわきあがってくる。 惣菜だけではなく、 食材やお菓子、アイスなど 食料品の品ぞろえも豊富である。 |
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訪ねたのが休日であった。 小さな子どもたちが、 おじいちゃん、おばあちゃんの 手を引っぱって、アイスを買いに来る 光景を見ることができた。 |
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この店の惣菜は、すべて 「手づくり」で、 それに使う素材にもこだわっている。 |
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豊富な惣菜の中で、 ひときわ売れている人気商品は、 ローズポークを使った 「メンチカツ」である。 もう1つは、 茨城県産のローズポークと 北海道のジャガイモと 淡路島のタマネギを ふんだんに使った 「コロッケ」である。 |
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素材にこだわった 「コロッケ」と 「メンチカツ」は、 外のころもはサクサクだけど、 1口かじると、甘みと肉汁が 口いっぱいにひろがる。 |
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ジャガイモを、 荒つぶしにしたコロッケは、 その独特な食感も楽しめる。 |
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お客さまにできたてをだしたくて、 毎日11時から16時までは、 お店に来る人の様子を見ながら つくることになる。 |
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額田というまちを訪れたことで、 このまちは歴史や文化を 大切に守り続けてきたことで、 それが現代にまで 受けつがれていると強く感じた。 |
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ミートショップくめで 買いものをした人は、 みんなとびきりの笑顔でいた。 そんな人たちを見ていて、 私もつい笑顔になった。 |
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ミートショップくめは、 額田の「笑顔のミュージアム」 であった。 |
2017年2月15日 初版第1刷発行 | |
取 材 | :沖杉 恒輝、伊関 翔平、東條 司、谷中 規彦 |
著 者 | :沖杉 恒輝、伊関 翔平、東條 司、谷中 規彦 |
写 真 | :沖杉 恒輝、伊関 翔平、東條 司、谷中 規彦 |
編 集 | :佐藤 里香 |
発行者 | :日本地域資源学会 |