額田まちの風土記 第20巻
ちがさきふれあいの店
ほっとする元気をもらえるミュージアム |
お店のレジで ちがさき商店の ご主人と奥さんが待っている。 静かな道と新鮮な空気を堪能しながら ちがさき商店をめざす。 お店につくと 奥さんとご主人が出むかえてくれた。 |
|
「このお店があるから助かるよ。」 「今日はここでおしゃべりできて よかった。」 「ここのお店がなくなったら 大変だ。」 |
|
「こんなふうに必要とされるのが うれしいんだよ。」 |
|
お客さんが少なくなっていて コンビニなどもできているいま お店を続けているのは お客さんの言葉があるからである。 |
|
お話を聞いている時に 私たちに向かって「座ったら。」と 奥さんがいう。 「コーヒー飲んできな。」と ご主人がいう。 私は思わず笑顔になる。 「少ししゃべっていきなよ。」 |
|
コーヒーの香りと夫婦の会話 取材になれていなかった私は 不安と緊張でいっぱいだったが ご主人と奥さんのやさしさで 気持ちがほぐれた。 |
|
我が家にいるようで のんびりしていると お客さんが1人来店して カップラーメンを持って出て行った。 |
|
「え!?」 お会計をしていない。 私がびっくりしていると ご主人が、 「あいつは俺の後輩だから ツケでいい。」 私は、信頼の強さに感動した。 |
|
ちがさき商店に流れる空気は とてもあたたかく ゆっくりで いつでもホッとできる。 |
|
帰り道に、 ご主人のことばを思い出した。 |
|
「ここまで来たら 最後までやりたいよなあ。」 |
|
あったかい |
2016年12月8日 初版第1刷発行 | |
著 者 | :小嶋 ひかる |
写 真 | :小嶋 ひかる |
取 材 | :小嶋 ひかる、金澤 優哉 |
編 集 | :畑岡 祐花 |
発行者 | :日本地域資源学会 |