額田まちの風土記 第30巻
モチの木まつり
モチの木カフェ みんなの笑顔あふれる憩いの場をつくる |
額田小学校には年に1度、 いこいの場所が生まれる。 それがモチの木まつりだ。 |
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そこでは、 おはやしや子どもたちの 元気な声がひびいている。 お年寄りからお父さん、お母さん、 子どもたちまでの3世代交流が 自然とうまれている。 |
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まちの人たちには笑顔があふれ、 自然とコミュニティの絆が 強まっている。 |
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おはやしや子どもたちの声が 聞こえる場所がある。 それがまちカフェだ。 まちカフェにはお年寄りから お父さん、お母さん、子どもが集う。 これも3世代交流のひとつである。 |
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このモチの木まつりは いまは希薄になってしまった コミュニティを元気にするための 催しである。 モチの木は、太陽の光を受けて 枝をのばし、青い葉をしげらせ 力強く根を張る。 まさに ぴったりの名前ではないだろうか。 |
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モチの木まつりの舞台は 額田小学校である。 主役は地域の人々である。 そしてみんなが主役で 盛りあげ役になっている。 |
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普段は 日常生活の一部である小学校が、 この日は、特別なステージへ ドレスアップする。 そして額田小学校が 活気あふれる元気の源となる。 |
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わたしは体育館を訪れてみた。 緑のドアの前には大小様々な くつがおかれていた。 ドア越しにも子どもたちの声、 おはやしを練習する音が聞こえる。 |
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校舎を歩いてみた。 廊下のかべには 子どもたちの写真や 作品がならんでいた。 |
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まるで美術館のようだった。 子どもたちは地域の芸術家だ! わたしはそんなことを考えた。 |
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そしてまた、 まちカフェに行ってみた。 するとはじめて訪れたときより たくさんの人がいて、 にぎわっていた。 お年寄りから大人、そして 子どもたちが楽しそうに 会話を楽しみ、コーヒーを飲んで、 お菓子を食べたりしていた。 |
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まさに団らんの空間である。 3世代交流はここでも行われていた。 |
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あたりを見まわすと、 ここにも子どもたちの写真や 地域の人々が活動している写真が 展示されていた。 額田のまちの子どもたちが描いた 手づくりカレンダーも 展示されていた。 |
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昔は日常であったが、 今は希薄になりがちな 地域のつながりがそこにはあった。 |
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このおまつりは、 地域の人々にとって、 交流の場となっている。 |
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まさに「モチの木まつり」は 日常の中の非日常であった。 |
2017年2月13日 初版第1刷発行 | |
取 材 | :福田 莉子、小嶋 ひかる、竹内 千聡 |
著 者 | :福田 莉子 |
写 真 | :福田 莉子 |
編 集 | :畑岡 祐花 |
発行者 | :日本地域資源学会 |